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みんなのためのからだ学とは?

井戸端とシェアする身体

 

「みんなのためのからだ学」は、2010年に高槻で始まったワークショップ。高槻に住む3人(コンテンポラリーダンスの振付家、ダンサー、アレクサンダー・テクニーク講師)が立ち上げました。

3人はそれぞれ、いろんな場所・土地でワークショップや公演などの活動をしています。でも、自分が住んでいる高槻で「何かできないか」と考えました。

人が集まって、あれこれ話ができるような「井戸端」を作りたい。

それは単純に「このまちに住む人にもっと出会いたい」ということでもあり、「生活と自分たちのフィールドである『身体』をリアルに結んでいく」ことでもあり、「自分たちなりにまちや劇場、公共施設について考えること」でもありました。

 

財団法人高槻市文化振興事業団の共催を得て、高槻現代劇場で始めたワークショップには年齢・性別・職業さまざまな「まちの人」が参加されました。

身体が喜ぶような食事をとるように、ワークショップで身体の感性を磨き、思考を広げたい。参加者の意識の高さに、ナビゲーターも背中を押されながら、毎回、充実した時間が生まれました。

 

そこで生まれたのは、教える、教えられるという関係性ではなく、共に考え、「身体」をシェアするという姿勢。「身体」をシェアすることは、そのまま、暮らしの中で感じたことや、考えたことをシェアする、ということでもあると思います。

私たちはどんなまちで暮らしたいか、どんな関係をつむいでいきたいか。

「シェアする身体」は私たちなりのまちづくりのささやかな一歩なのかもしれません。

 

高槻井戸端ダンスプロジェクト実行委員会

納谷衣美 | emi naya
94年よりA.T.を学びはじめ、01年教師養成校アレクサンダー・アライアンス・ジャパン京都校を卒業。生活に根差したシンプルなレッスンを提唱。近年、頭蓋仙骨療法も学んでいる。高槻在住。

 

伴戸千雅子 | chikako bando
演劇、バリダンスを経て、93年から舞踏を始め、ダンサー・振付家として活動。ソロ活動のほか、さまざまな人を対象にしたワークショップを行い、踊ることの面白さや身体を通して出会うことの楽しさを伝えている。

 

はたさとみ | satomi hata
アコースティック楽団「ソラネコ」のうたうたい。作詞・作曲・演奏活動などを通して、音・カラダ・アートで自由に表現する楽しさや奥深さを実感。芸術療法や表現アートセラピーを取り入れた活動にも力をいれている。

 

砂連尾 理 | osamu jareo
大学入学と同時にダンスを始める。91年、寺田みさことダンスユニットを結成。近年はソロ活動を展開し、舞台作品だけでなく障がいを持つ人やホームレス、子ども達との作品制作やワークショップを手がけ、ダンスと社会の関わり、その可能性を模索している。立命館大学、神戸女学院大学非常勤講師。

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